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令和7年度 事業報告

  • 執筆者の写真: tumugukashiwazaki
    tumugukashiwazaki
  • 1 日前
  • 読了時間: 6分

令和7年度も、居場所と学び舎CLASTでは、子どもたち一人ひとりのペースを大切にしながら、学び・体験・人との関わりを重ねてきました。

大切にしているのは、学校に行く・行かないだけで子どもを判断しないことです。

安心して過ごせること。自分の気持ちを少しずつ言葉にできること。人と関わる時間も、一人で過ごす時間も大切にできること。そして、「やってみたい」と思えることに出会うこと。

その積み重ねを大切にしながら、令和7年度もさまざまな活動を行いました。

詳細な実施内容・人数・活動実績については、ページ下部のPDF資料をご覧ください。


在籍・利用状況

令和7年度は、年度当初18人の在籍から始まり、年間では28人の子どもたちがCLASTを利用しました。内訳は、小学生6人、中学生21人、高校生1人です。

年度末の在籍人数は21人となりました。

開室日は、月曜日から木曜日までの週4日間です。金曜日・土曜日・日曜日・祝祭日は原則お休みとし、お盆や年末年始にも休室期間を設けています。


日々の活動について

CLASTでは、子どもたちが安心して過ごしながら、自分のペースで学びや体験を重ねられるよう、日々の活動を組み立てています。

主な活動は、学習サポート、運動、総合活動、自分研究、集団活動の5つです。

学習サポートでは、数学・英語・国語を中心に、一人ひとりのつまずきや学習の空白部分を確認しながら取り組みました。学年や進度に合わせるだけでなく、本人が「ここからやりたい」と思えるところから始めることを大切にしています。

運動の時間には、体幹運動、ミュージックケア、モルック、筋トレ、卓球などを行いました。得意・不得意に関係なく、自分のペースで参加できる時間を大切にしています。

総合活動では、アートワーク、コラージュ制作、調理、編み物、染め物、木工教室、野菜収穫体験、パソコン教室、バンド演奏、食育教室、防災教室、福祉体験学習、職業講話、マネー講座、イラスト講座など、幅広い体験を行いました。

上手にできるかどうかだけではなく、初めてのことにふれること、自分で選ぶこと、失敗してもやり直せることを大切にしています。


「自分研究」と自己理解

CLASTでは、自己理解を深める活動として「自分研究」の時間を行っています。

音楽ワーク、ソーシャルスキルトレーニング、気づきのワークショップ、エクササイズなどを通して、自分の感じ方や考え方、人との関わり方を少しずつ見つめていきました。

自分は何が好きなのか。どんな時に疲れやすいのか。困った時にどう伝えたらよいのか。

すぐに答えを出すのではなく、活動や対話の中で少しずつ自分を知っていく時間を大切にしています。


人と関わる経験

集団活動では、カードゲーム、ボードゲーム、麻雀などを通して、人と関わる経験を重ねました。

順番を待つ。相手の話を聞く。勝ったり負けたりする。思い通りにならない時に、気持ちを整える。自分の考えを伝えてみる。

遊びの中には、たくさんの学びがあります。

無理に集団に入ることを求めるのではなく、その子に合った距離感を大切にしながら、関わりの経験を積み重ねています。


季節ごとのイベント

日々の活動に加えて、季節ごとのイベントも行いました。

6月には天文教室、7月には鯨波での海水浴、8月にはサマフェスを実施しました。9月には谷根で、つりぼり、川あそび、サウナ、ニジマス釣り体験を行いました。10月にはメイク教室、12月にはクリスマスパーティと大掃除を行いました。3月には、卒業と進級のお祝いパーティを開催しました。

普段とは違う活動や場所にふれることで、子どもたちの表情が変わる場面があります。

「行ってみたら楽しかった」「やってみたらできた」「またやってみたい」

そんな気持ちが生まれる機会を、これからも大切にしていきます。


学校・関係機関との連携

CLASTでは、学校や関係機関との連携も大切にしています。

本人参加型のサポート会議を行い、学校、関係機関、保護者とともに、今後の支援の方向性を確認しました。

本人が参加することで、自分の気持ちを伝える経験にもなり、自分から相談する力を育てる機会にもなっています。

支援は、誰か一人が抱え込むものではありません。本人、家庭、学校、関係機関が役割を確認しながら、子どもを支える体制づくりを行っています。


保護者への支援

CLASTでは、子ども本人の相談だけでなく、保護者からの相談にも対応しています。

月1回、土曜日の夜には保護者向けのワーク「だいじょうぶ」を実施しています。また、教職員組合と連携し、毎月第2土曜日の午後には、不登校の親の会「ハートファーム」も行っています。

子どもへの関わり方、子育ての悩み、親自身の自己理解、心の安定などをテーマにしながら、保護者が少し安心して話せる場を目指しています。

子どもが安心するためには、周りの大人が孤立しないことも大切です。


地域の方々に支えられて

CLASTの活動は、スタッフだけで成り立っているものではありません。

令和7年度は、スタッフ3名に加え、多くのボランティアの方々に支えていただきました。学習、運動、総合活動、環境整備など、さまざまな場面でご協力をいただいています。

子どもたちにとって、いろいろな大人と出会えることは大きな意味があります。

家族でも学校の先生でもない大人と関わる中で、安心できる関係が生まれたり、将来のイメージが広がったりすることがあります。

地域の中に、子どもたちを見守るまなざしが増えていくこと。それも、CLASTが大切にしていることのひとつです。


令和7年度の成果

令和7年度は、体験活動や自分研究を通して、子どもたちの自己理解が少しずつ深まった一年でした。

安心できる場所があることで、対話が増えました。新しいことに挑戦する姿も見られるようになりました。自分の気持ちを言葉にしたり、困った時に相談したりする経験も重なっていきました。

個別の学習サポートでは、つまずいたところまで戻り、本人のペースで学び直すことができました。

また、令和7年度中に、登校できるようになり退所した人数は8人でした。それぞれの子どもが、自分なりのタイミングで次の一歩へ進んでいったことは、大きな成果のひとつです。


見えてきた課題

一方で、運営面での課題もあります。

子どもたちが安心を取り戻し、学校への登校につながっていくことは、とても喜ばしいことです。しかし、学校を主な活動場所とするようになり退所する子どもが増えると、月謝収入は減少します。

CLASTとして成果が出るほど、運営面では厳しさが増すという課題があります。

必要な子どもたちを受け入れ続けるためには、安定した運営基盤が欠かせません。今後も、地域の皆さま、関係機関、ボランティアの方々と連携しながら取り組んでまいります。


おわりに

令和7年度も、多くの方々に支えられながら活動を続けることができました。

子どもたちの成長は、すぐに数字に表れるものばかりではありません。

安心して笑えるようになること。自分の気持ちを少し話せるようになること。人と関わることへの不安が少しやわらぐこと。新しい活動に「やってみようかな」と思えること。

その一つひとつが、子どもたちにとって大切な変化です。

これからも居場所と学び舎CLASTは、子どもたちの今に寄り添いながら、地域の中で安心して学び、生きる力を育む場所づくりを続けていきます。

令和7年度事業報告の詳細は、下記PDFよりご覧いただけます。


 
 
 

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